物語は混沌から始まります。インドの裕福な家庭で両親の愛を受けずにわがままいっぱいに育った「痩せて黄いろい顔」をした可愛げのないメアリ。
メアリはコレラで両親を一度に失い、イギリスの片田舎にあるムーア(荒野)に建つおじさんの家に引き取られました。
そのお屋敷にはたくさんの鍵がかかった部屋があり、沢山の庭もありました。遊び相手のいないメアリは召使いのマーサから聞いた『鍵のかかった庭』にとても興味をひかれ、コマドリに導かれてついに鍵を見つけます。扉を開けるとそこにはメアリのように一見半分死んだような、しかし生きる力を秘めた庭園がありました。
メアリはマーサの弟ディコンと共に秘密の庭を生き返らせることにしたのです。庭の再生を通じて自らも健康で活き活きとした自分を取り戻していくメアリ。
そしてある大雨の夜、泣きながらさまようような声を聴き、お屋敷の隠された部屋にいるコリンをみつけます。コリンもまた両親の愛を受けずに育ち、死の恐怖におびえた小さな暴君でした。やがて、3人は秘密の庭を蘇らせるための庭仕事をし、そして自分の心と体を蘇らせるための魔法の実験を始めたのでした。
バーネット著『秘密の花園』より
台湾かすてぃらけぃく 秘密の花園
オーダーメイドですので、お好きなお花・お色でお作りいたします。(力量や材料で難しいこともございます。こんな風にしたいという風にご相談くださいませ。 |
【はぁぶてぃ・秘密の花園 初夏の風】は『初夏のムーアの風』をイメージして作りました。
初夏のムーア(荒野)はヒースの花が咲き乱れさながら紫色の絨毯のようでしょう。カキドオシはイギリスでは16世紀ごろまでポップの代わりにビールに使われていたそうです。繁殖力旺盛なこのハーブもきっとムーアにはびこっていたに違いありません。ラベンダーやワイルドローズも咲いていたことでしょう。ラベンダーとミント系の爽やかな風のような香りに仕上がりました。
ケーキは『秘密の庭』に咲く花をイメージして作りました。季節によってお花を変えていく予定です。